シール豆知識 ─ 印刷方式編

印刷方式編
シール印刷と言っても、その方式は様々でそれぞれに長所と短所があります。当社のシステムは凸版輪転印刷、凸版平圧印刷、凸版半輪転印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、オンデマンド印刷の六つに分かれます。

種類と特徴

【凸版輪転印刷】
一台の印刷機で全作業工程(印刷⇒ラミネート⇒抜き加工⇒カス取り⇒仕上げ)を行います。大量印刷に対応する機種として登場した印刷機です。版胴と圧胴が原紙の流れに合わせて回転して、線と線で印刷するので、ベタ印刷適正が良く、印刷速度も速く、精度も高いので写真印刷などのカラーラベル印刷に非常に適しています。当社ではこの方式の機械を13機ほど備えていますので大量ロットでも短納期で対応できます。短所として、極小ロットには適していません。
【凸版平圧印刷】
一台の印刷機で全作業工程を行う点では凸版輪転印刷と同様です。平行にセットされた版を上下運動させ強い印圧で原紙表面に転移させる為、細かい文字やベタの大きいもの、カラー印刷にはあまり適していません。シール、ラベル業界で最も普及している印刷機です。小~中ロットで表示などの簡単な印刷内容の場合は輪転印刷よりコストダウンができます。
【凸版半輪転印刷】
印刷版が円筒状のシリンダーにセットされ、原紙の流れに対して横方向にシリンダーを往復回転させて印刷する方式です。印刷方式を円圧に変更しただけで、他の特徴は凸版平圧印刷と殆ど変わりません。小~中ロットの多品種生産に適しています。凸版平圧印刷方式に比べてベタ印刷適正が向上しています。
【シルクスクリーン印刷】
版枠に網目の版を張り、その網目からインクと通し印刷をします。インクを厚く盛れるので耐光性、耐久性に優れています。自動車用ステッカーや屋外看板用に適しています。また成型品に名入れも可能です。短所としてカラー印刷や細かい文字などには向きません。
【オフセット印刷】
写真印刷の再現性や優れたグラデーションが得られます。印圧にバラツキが出ず、ベタと文字の共存図柄でも綺麗に仕上がります。当社では凸版輪転印刷でも再現不可能なデザインの場合に使用します。
【オンデマンド印刷】
デジタルデータから直接印刷を行う為、製版、刷版、抜型を作成する必要がなく1枚から必要な数だけ極少量製作する場合に適しています。短所として、細かい色調調整が難しく中~大ロットには向きません。PP加工、変形抜きが可能で、耐光性(PP加工推奨)にも優れています。

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